民間怪獣対策組織、DEMIOの概要



  1. 背景・目的
     危険性存在対策情報組織。(Dangerous Existence Measures Intelligence Organization)。
     通称・DEMIO(デミオ)。
     創設20年強ではあるが、現在の国家予算を有に上回る年商を誇る世界随一の超巨大複合企業体・御津崎コングロマリットをバックに持つ。
     現在、世界的規模の災害に発展しつつある怪獣災害に、現会長らが自らのシェアの保護と人道的見地から対策を講ずるための組織を設立。
     御津崎財団100%出資の民間非営利組織(NPO)で、世界に幾つかの支部が存在している。その業務は主に各国における怪獣発生予測及び発生時における怪獣の情報収集・行動予測、並びに被災者への人道支援で、それを現地国家の政府から請け負っている。
     民間の一企業の下部組織が政府から請け負うのは異例中の異例だが、怪獣災害がこれまでの自然災害に比べて桁外れの被害をもたらしているのと、御津崎がこれまでに財力をかけて作り上げた各国政界のコネクションを利用したため実現にこぎつけた。
     もっとも、怪獣災害の約8割が日本に集中しているため、日本以外の国では目下その活動は抑えられたものになっている。


  2. 組織の周辺関係
     DEMIOは御津崎財団直轄の私設総合情報商社を母体としている。
     そのためこのDEMIOも、あくまで入手・分析した情報を、自衛隊を統括する防衛庁及び決定権を有する内閣府へ通報するのが第一の行動方針となっている。
     主な関係組織としては、新たに設立された内閣府有害性巨大生物対策室、通称『対策室』との情報交換が多くなっている。


  3. 監視体制
     怪獣が出現し、自衛隊がこれと交戦に入る段階となると、民間非武装組織であるDEMIOは当然後方支援業務に従事する事になるが、その前段階の怪獣出現予測では非常に優れたものをもっている。
     その原理は、御津崎財団がジール星人より提供された空間歪曲観測装置により、半径1000q以内の範囲でネルザス星人の送り込む怪獣の出現を約1分前から完全に予知できるため。
     空間歪曲観測装置は大型である点から施設設置型となっており、現在では仙台・東京郊外・福岡にそれぞれ一台ずつ気象観測観測施設に擬態して設置されている。また、それらのすぐ近くにDEMIO日本本部と分室がおかれ、常時監視体制が敷かれている。


  4. その他の事項
     一見優れた情報組織であるだけのDEMIOだが、真の目的はウルトラレディ・ジールとなった志賀洋美を、可能な限り迅速に怪獣の活動地域へ搬送する事にある。
     組織設立に際して、怪獣災害の発生とほぼ同時期に、蟹座55番星系ジール人から各種情報と協力を得ている。
     そのため、他の人間の組織より数段深い情報を持っている。





inserted by FC2 system